若女食品株式会社 砂川さん、來栖さん、寺戸さん
100年後のこどもたちへ、しまねの豊かな海の幸を(2)
MSC認証を取得した「サステナブル・シーフード」の可能性をどの辺りに感じていらっしゃいますか?
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寺戸さん
今の地域にある食文化を、この先もずっと残していけるような生活に繋がればいいと思っています。
この地域の伝統食に「ぼべご飯」というのがあるのですが、そのような郷土料理の文化が続く環境が大切だと感じています。
釣り人の中には、望んだ釣果でなかったら針を刺したまま捨てる人もいます。
それを別の魚が食べたら悪循環です。
きちんと針を取るとか持ち帰るとか、海を訪れる人にマナーが身に着くことも持続可能な海には必要だと思います。
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来栖さん
日本海に面している島根県は世界の方と繋がれることが強みであり、海は素晴らしい可能性のあるアイテムだと思ってます。
海に関わる仕事をされてる漁師さんたちが継続して働けるのも大事です。
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また、海の近くで生活されている方は、朝に海を見て元気をもらい、落ち込んだときに気持ちを整えることがあると思うんですよね。
海の景色が生活の一部になっているみなさんが、この先ずっと同じ海を見られるようにしていきたいなと思います。
例えば、ボランティア活動でごみ拾いとかされてる方がいらっしゃいますので、そういったマインドを地域全体で持てるようにしていけたらいいですね。
まず、コミュニティが必要です。行政とも連携して。
ひとりの力ではスピード感がないですから。
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砂川専務
100年後も200年後も、私にとっては孫、ひ孫の世代に今と同じ種類の魚を食べてもらいたいし、自然を味わってもらいたいという願いが根底にあり、そのために「今できること」を考えています。
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その一環がMSC認証を取ったり未利用魚を使ったりすることですが、周囲も巻き込んだ活動として、製造で出る生ごみを当社で堆肥にして県内の牧場さんに販売することもしています。
ただし、牧場さんからは堆肥代をもらわず、代わりにお肉をもらう物々交換!そのお肉は福利厚生で社員に配布するという形で異業種と繋がっていけるようにしています。
「今できること」として、エコトレーや環境に配慮したインクを使用されていると聞きました。 カーボンニュートラルの取り組みについて教えていただけますか?
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砂川専務
海外へはCO₂の排出を抑えるために船舶での輸送をしています。
また、社内の照明は、すべて蛍光灯からLEDに換えました。
蛍光灯と比べると、年間で約80t、杉の木で6000本ぐらいCO₂を削減しています。
地域への関わりも大切にされていると聞きました
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砂川専務
SDGsの項目に「質の高い教育」があり、高額のものではありませんが、毎年、大田・江津市内の学校から順番に希望を聞いて教育に必要な備品を贈っています。
また、浜田市は神楽が盛んで、子ども神楽の団体にも2年連続して寄付しています。
大切な地域の郷土芸能なので継続して欲しいです。
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寺戸さん
昨年初めて地元の漁協と食育も兼ねた小中学生対象の料理教室を開催しました。
その打ち合わせで漁協とのつながりもできました。
第1次産業の方と関わる仕事は初めてなんですけど、いろいろな知識を得られるので新たな学びとなりとてもやりがいを感じます。
最後に、それぞれの今後の展望をお聞かせください
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來栖さん
「若女食品」という社名は、戦後働ける場所が少ない時代に「当社は女性が活き活きと働ける会社になるんだ」という気持ちから付けられました。
多様な年齢・国籍の女性が大切にされ、生き生きと若々しく輝ける職場でありたいという願いが込められていて、2024年にはユースエール認定制度で国の働きやすさの認証を取得しています。
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また、ベトナムをはじめフィリピン、ネパール、バングラディッシュ、ミャンマーの方も工場で働いています。
基本パッションで通じるので言葉の問題はさほどないですが、外国の方にも働きやすい工夫ができたらと思います。
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従業員の方に楽しく働いてもらえるような取り組みを実行しながら、一般の方と同じように仕事はできない障がい者の方もいらっしゃるので、そういう方にも寄り添いながら、今後さらに働く環境を充実させていければと考えています。
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寺戸さん
私はリクルート業務もしているので、仕事の魅力や会社のいいところを発信し、こんな会社に入りたいなって思ってくれる人が1人でも増えたらいいなって思っています。
それから、日本のようなバラエティ豊かな食文化を隣国でも楽しんでいただけるようになればとの思いから入社したので、ぜひ実現させたいですね。
例えば、韓国で食べた屋台の「おでん」は具やつゆが2種類しかなく食文化の違いにびっくりしましたが、同時に相性の良さも感じました。
そこに江津市でつくられた美味しい食材が入り、みんなに楽しんでもらえたら本当に嬉しいですよね。
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砂川専務
当社のスローガンは「食で世界中を笑顔に」です。
海外から原料を輸入し、作ったものを海外に輸出することで世界中の人に笑っていただきたいです。
もちろん、国内の消費者の方には食べていただくことで世界と繋がっていけるよう、これからも時代に即したサステナブルな商品を目指してまいります。
✿砂川さん、來栖さん、寺戸さんとお話して✿
近年「温暖化で海が変化している」という言葉はよく聞きますが、どう変わっているのか具体的なお話を聞ける大変貴重な機会でした。しまねは海に面する市町村が多く、豊かな海は宝物。世界の海産物を守る若女食品さんのお取り組みはずっと紹介したかったので今回伺えて嬉しいです。100年後のこどもたちへ海の幸を繋ぐMSC認証「海のエコラベル」をみんなで一緒に探しましょう。また、リクルートにも大変力を入れておられます。ご興味がある方はぜひHPの「募集要項」をチェックしてみてくださいね。
各情報はこちらから
山陰・島根の海から世界を笑顔に 若女食品株式会社のHP
★詳しく見てみよう MSC認証「海のエコラベル」とは
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\ Special thanks /
若女食品のみなさま
お忙しい中、取材に工場見学にと
各部署であたたかく迎えていただき
誠にありがとうございました!
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