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気候変動について

気候変動と対応

気候変動は、地球規模で進行する環境問題の中でも、最も深刻かつ緊急性の高い課題の一つです。気温の上昇、異常気象の頻発、海面上昇など、私たちの暮らしや生態系に直接的な影響を及ぼしています。

気候変動の人為的要因

産業革命以降、人類は石炭や石油を燃やし続け、二酸化炭素などの大気中の温室効果ガス濃度を急激に高めてきました。
この増加速度は過去数十万年に例がなく、世界の平均気温は100年余りで約1℃上昇するなど、観測データもその影響を示しています。
気候モデルの解析では自然要因だけでは現在の温暖化を説明できず、人間活動を加えた場合に初めて観測結果と一致します。

地球温暖化や気候変動に関する科学的知見を世界中の専門家が集約し、各国政府や国際交渉に提供する国際的な組織であるIPCCは「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と断定しています。これは未来への警鐘であり、私たちは今そこにある危機に対して、先送りできない選択を迫られていると言えます。
※IPCC 気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)

気温上昇と極端現象の増加

文部科学省と気象庁が共同で公表した「日本の気候変動2025」では、1898年から2024年までの年平均気温の長期変化が分析されており、日本の気温は100年以上にわたり上昇傾向にあることが明らかになっています。
特に近年は、極端な高温や大雨の頻度・強度が増加しており、熱中症リスクの上昇や土砂災害の多発など、生活への影響が顕著です。

また、海洋においても温暖化が進行しており、海洋の酸性化、溶存酸素量の減少など、生態系への影響が懸念されています。これらの変化は、人間活動による温室効果ガスの排出が主因であると科学的に評価されています。

温室効果ガスの排出状況と削減努力

環境省の令和7年版白書によると、2023年度の日本の温室効果ガス排出・吸収量は10億1,700万トンCO₂換算で、2013年比27.1%減少しました。これは、電源の脱炭素化や製造業の国内生産活動の減少によるエネルギー消費量の減少等があげられます。
特にCO₂は、全体の排出量の92.3%を占めており、産業・運輸・家庭部門からの排出が大きな割合を占めています。政府はこれに対し、電力の脱炭素化、建築物の省エネ化、EVの普及などを通じて、排出削減を促進しています。

適応策と地域の取り組み

気候変動への対応は、排出削減(緩和)だけでなく、影響への備え(適応)も重要です。環境省は「気候変動適応法」に基づき、農業・水資源・健康・災害など各分野での影響評価と対策を進めています。
また、地域レベルでは「地域気候変動適応センター」の設置が進められ、地方自治体や住民が連携して、地域特性に応じた対策を講じる体制づくりを進めています。例えば、都市部では内水面氾濫を防ぐための下水道対策や、農業分野では品種改良や気候変動を考慮した作物の導入などによる適応が進められています。

国民の役割とライフスタイルの転換

環境省は2050年カーボンニュートラル及び2030年度削減目標の実現に向けて、国民運動「デコ活」を展開中です。消費者の目線で、脱炭素につながる豊かな暮らしの道筋を、衣食住・仕事・移動・買物など全部の領域で明らかにして、官民連携で行動変容・ライフスタイルの転換を促進しています。
政府や企業だけでなく、私たち一人ひとりの行動も気候変動対策の大きな1つとなっているのです。

関連リンク

脱炭素につながる
新しい豊かな暮らしを創る国民運動

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