お問合せ

しまねを楽しみ、ミライへ繋ぐコラム

來間屋生姜糖本舗 來間さん

木綿街道で変わらぬ味を守る

出雲市平田町にある、古き良きまち並みが残る木綿街道。

その一画にある「來間屋生姜糖本舗(くるまやしょうがとうほんぽ)」300年以上も続く老舗です。

11代目店主として店を守り続けている來間久(くるま ひさし)さんにお話を伺いました。

―お店の周りは古いまち並みが残っていますね

店の前の通りは「木綿街道(もめんかいどう)」と言います。

江戸時代、この周辺では木綿栽培が盛んに行われていました。

綿をとり、糸を紡いで反物にしていたそうです。

江戸末期から明治初期にかけて木綿の集散地として栄え、ここ平田船川には港があり、多くの船が行き来していたようです。

今も船着き場などの名残があります。川は整備され、水質も良くなりました。

宍道湖につながる、この昔ながらの水景が子どもの頃からとても好きです。

―立派な古民家が多いですね!趣深いです。

木綿街道には民家はもちろん、老舗の酒蔵や醤油店などが現在も営業しています。

この町並みを残そうと木綿街道振興会が立ち上がり、たくさんの人に木綿街道に来てもらうようなイベントを行っていて、來間屋生姜糖本舗も醸造まつりや節分イベントなどに参加し、地域活動も行っています。

―來間屋生姜糖本舗さんも歴史のあるお店ですね

1715年の創業で、300余年続いています。私で11代目。

その頃から生姜糖を作っていて、昔と変わらぬ味でお客様にお届けしています。

現在、「生姜糖」を目にする機会は少ないですが、昔はどこにでもある定番の和菓子でした。

しかも生姜が採れる時期の季節商品。

今は生姜の冷凍保存ができるようになったので、通年で生姜糖をつくっています。

―「変わらぬ味」ということは、昔から製法は同じなのですか?

そうです。原料は生姜の絞り汁と砂糖、水のみ。

それらを煮詰めることで水分が飛び、言わば「飴」ができるのです。

生姜糖を煮詰めるのに、奥出雲町の炭を使っています。

これも昔のままです。

昔は環境と生活が一体化していたのだと改めて感じますね。

原料の生姜は創業当初から出雲の特産物「出西生姜(しゅっさいしょうが)」をつかっています。

普通、皆さんが思い浮かばれる出西生姜は葉付きの瑞々しい生姜かと思います。

「フルーツのような生姜」とも言われています。

しかし生姜糖に使う生姜は、その生食用のものではなく「親芋」。

要は、新生姜の下にある古根のことです。

古根は辛味が強く、色味は黄色、繊維質もあり皮が厚いことが特徴です。

2ページへ→

ページトップへもどる