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しまねを楽しみ、ミライへ繋ぐコラム

空水土(クーミード) 石田さん

「蜂から始めるエシカルの輪」持続可能な養蜂を目指す(2)

―養蜂というお仕事を少し詳しく教えていただけますか?

ミツバチは、女王蜂を中心としたコロニー(集団)を形成し、巣箱の中は35〜36度に保たれています。

春は、温度・健康管理を行いミツバチたちが元気にたくさん家族を増やせるようにします。

初夏から夏になると、山や花畑に飛んで行き蜜を集めます。

ミツバチたちが集めてきた蜜を私たちがちょっといただく『採蜜(さいみつ)』の時期でもあります。

採蜜は、巣を遠心分離機に入れガーッと回します。

すると、六角形の巣穴に貯まっている蜜が出てきます。

空になった巣を巣箱に戻すとまたミツバチたちが蜜を集めに行くんです。

でも、蜜は花が少ない冬を越すために集めるもの。

採り過ぎてしまうと冬を越せなくなってしまいます。

採蜜の回数を増やしたり抗生物質を与える養蜂家もおられますが、空水土では採蜜の回数を年1〜2回に抑えてミツバチに負担をかけないようにしています。

花が少ない季節は周辺に花を育てたり、自然の中で健康に育ち冬を越せる様に管理することで、最長3年くらい生きる女王バチの代替わりを見守り、同じ蜂の家族で養蜂を継続します。

―ミツバチの管理でも持続可能な方法を考えられているんですね。ミツバチたちの活動範囲はどのくらいなんですか?

半径2〜3kmくらいですかね。周辺にお花がないと倍くらい行くこともあるみたいです。

空水土のはちみつは百花蜜といって、いろんな花の蜜を集めたものなんです。

山にも周辺の家のお花にも行っているはずです。

いま、専門機関にはちみつを持ち込んで花の種類の割合を分析しています。

エビデンスを持ってお示しできれば、「ウチの庭のお花にも蜜を集めに来てるんだ!」って地域の方にもっと身近に感じていただけるんじゃないかなって。

それで、除草剤などをあまり使わずに庭の手入れをしようって思う人が増えてくれたら凄く嬉しいです。

―小学校で自然学習をされることもあるんですよね?

近所の小学校でミツバチを通して自然の繋がりについて授業を行いました。

ミツバチの仕事や天敵スズメバチについて。

有機農業や無農薬農業だと芋虫とか小さな虫が野菜に寄って来ちゃうけど、スズメバチはそれを食べる益虫にもなること、どんな生きものもみんな何かの役に立っていることを話しました。

空水土のはちみつは花の香りが強いとよく言われますが、食べた子どもたちには「シロツメクサがワーッて咲いてる原っぱにゴロンって寝転んだ時の匂いがする」って言われたんです。

すっごい良い表現だなって思って、よく使わせてもらってます(笑)

―全身で季節を感じてる子どもらしい表現ですね。石田さんは、他にもエコラップを作るワークショップなども開催されてますよね  


ミツバチの巣をぎゅっと煮固めた蜜蝋は色んなことに使えます。

例えば、コットンの布を蜜蝋でコーティングすると、鮮度保持や密閉に使える「みつろうラップ」ができます。

洗って何度も使える激アツなエコグッズです!

駅前のフルーツモリタニさんでワークショップをした時は、オイルを混ぜて香りのあるリップクリームを作りました。

―ミツバチたちが生み出すものには無駄がないんですね。これから挑戦したいことはありますか?

地元のお店や地域の素材を活かす方々とのコラボレーションはどんどん挑戦していきたいです。

例えば、「ひきみ森の器工芸組合」さんに匹見の広葉樹を使ったはちみつスプーンを作ってもらい、はちみつとセットで販売しています。

森の資源を適切に使用する事は、自然環境の循環を促すことに繋がると思いますし、地元の素材を使用することもエシカルな方法だと思います。

いま持続可能な世界を目指し「SDGs」で17のゴールが掲げられていますが、この益田も持続可能な地域になっていけるといいです。

SDGsは、誰一人取り残さないことを原則としていて、この想いが「地球上全ての生きもの」へ広がれば良いな。

地元の皆さんが身近な「マイエシカル」を見つけられるような環境になるためにも、空水土はエシカルなはちみつコンテンツを作り、穏やかにそういった意識を発信していきたいです。

【石田さんイチ推し!今日からできる楽しいプチエコ】

ワークショップやイベントの際に、よく「地域のはちみつを食べてください」と言っています。町の養蜂が活性化すると、ミツバチが蜜を集めに行く山や森の手入れが良くなり、元気な状態が保たれる。養蜂は地域の林業と繋がっているんです。地産地消は、フードマイレージ(※2)やエコにもつながるエシカル消費だと思います。皆さんもぜひ自分の町の美味しいはちみつを探してみてください。

※2:フードマイレージとは、食料の輸送距離。食料の輸送に伴い排出される二酸化炭素が与える環境負荷に着目し食料の輸送量と輸送距離を定量的に把握することを目的とした指標ないし考え方のこと。

*石田さんとお話しした感想*

ミツバチを通して、地域の自然環境やエシカルな選択として持続可能な地域づくりまでも見据える石田さんにお話を伺っていると、自然と島根で暮らすことの価値を考えました。都会にはない島根の良さを再認識できる楽しい時間に感謝です。また、花に止まる小さなミツバチはまるで「親指姫」のよう。愛しさが増すとともに、ハチミツをもっとよく知って、大切に食べようと思いました。

(*取材は10月末、撮影時にのみマスクを外していただきました。)

    

ハチたちを家族とし
地域と共に持続可能な養蜂を目指す
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