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しまねを楽しみ、ミライへ繋ぐコラム

コージーテラス 小松原さん

次世代にリレーできる小さな「循環型農業」(2)

―小松原さんは農家に育ったということですが、もともと農業に関心があったのですか。

実家は米農家でした。子どもの頃は農業にいいイメージがなかったです。 

サラリーマンになってから環境問題や食べ物を気にするようになって、都会暮らしだったからか自然がすごく楽しいと思え、結果的に農業に行きついた感じですね。

―冬場には竹炭も手掛けていらっしゃいますね

竹炭こそ脱炭素の切り札だと思っていて、二酸化炭素を吸った竹を炭にして畑に入れ込むことで炭素を出さない、いわゆるプラスマイナス0近くにできますから。

むしろプラス貯金を作れるのではと考えています。

近くの諏訪神社で乾燥させた竹を積み上げて燃やすのですが、もうそこから楽しいです。

火の粉が舞い上がるのを見たり木の弾ける音を聞いたり。

緊張感と高揚感と終わった後の安堵感がたまらないですね。

11月頃から3月頃まで行うのですが、昨年はインスタに予定を入れて募集したら、結構、参加がありました。

―小松原さんは、後世にリレーできる循環型社会の大切さを感じていると聞きました。

次の世代にリレーしたいのは、まずは土とか水とか、それを包括する環境です。

かつては有機農法というと異端児扱いまでされた時代があったのですが、自然農法を提唱したいろんな先輩や同世代が道を拓いてくれて、今は情報も増え言語化されて入りやすくなっています。

だから次は、 子ども世代とか孫世代がもっと取り組みやすくすることが必要だと考えていて、最低限、暮らしていける経営を体現するのが僕らの責任だと思っています。

―最近は、半自給型農業と別の仕事を両立させる「半農半X」的なスタイルが増えつつあるようです

僕の今のスタイルは半農半林ですが、それなりに収入もあります。 

このまま半農半林を継続することができれば、有機農法で展開できる人をもっと応援したいと思っています。

社会全体にとっては大規模農家が増えるよりは、中規模や小さな農家がより増えた方がよりいいのではと考えています。

家庭菜園や半農半Xで考えると誰にもできます。

―果樹1本に出資して、オーナーになるというのもいいですね

それ面白いですね!オーナーになることで年に何回か草仕事を体験するとか。 

農園では、庭菜園レベルで栽培がしたいという人たちの見学も受け入れ始めています。

暮らしの中で農業や循環に関わる楽しみを提供したいです。

―自宅でできる循環型農業とか、消費者ができることはありますか?

庭があれば、果樹1本でもいいですし、賃貸住宅なら鉢植えでハーブでもいいのでちょっとでも自給してみる。

肥料も、料理に使った卵の殻を少し砕いてみるとか。

また、地元で頑張る栽培農家のことを知ってもらい、野菜や果物を買うことで応援して欲しいですね。

出雲市内でいうと、こだわりの食材を置いている「くるみ市」さんとか「グリーンセンター」さんとかで。

―小松原さんの将来の夢は何ですか?

やりたいこといっぱいありますよ。

果樹のおもしろさは剪定にあると思っているので、いつか家庭菜園アドバイザーになりたいんです。 

木は人間と同じで短所、長所も個性もあり、人を育てるのと同じだと感じます。植物からは学ぶことがたくさんあります。

また、この辺りの景色のいいところにキッチンカーを置いて、果樹園で採れた新鮮な果物を使ったフルーツパフェやジャムとか作りたいです。

1、週1ぐらいのゆるゆる感で楽しいことをやっていきたいですね。

✿小松原さんとお話しして✿
温暖化によって気候が変わり、地域で栽培する作物にも変化が見られる中、小松原さんが育てたアボカドを実食するのは画期的な体験でした。お話を聞いて取材陣も①家で出るコーヒーかすを乾燥させ、集めるお店に持ち込む②プランターにハーブを植える③こだわりの野菜を買うことを決めました。見学した有機肥料で育ったアスパラガスやイチジクの実りがとても楽しみです。「もう、何でもかんでもグローバルに食べる時代ではないのかもしれませんね」と笑う小松原さんの言葉に、心から共感した取材でした。

循環型農業を楽しんでみる?

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